梅子杯・BP Novice

初めまして、1年の近藤と言います。

少し前のことになりますが、10/3011/1に東京で開催された梅子杯という大会に参加してきましたので、そのときのことを書きます。

 

いきなりですが、この大会は自分にとってすごく特別な大会で絶対にブレイク、あわよくば優勝したい!くらいの意気込みがありました。

 

感想とか結果に入る前に梅子杯について少し説明したいと思います。

梅子杯はその名の通り()津田塾大学主催の大会です。特徴は2つで、1つ目はチームキャップがあり各大学から2チームまでしか出場できないこと。2つ目が最後のNA&一年生大会であることです。

NA大好き(BP大嫌い)人間な自分にとってはこれだけで十分魅力的なのですが、自分がこの大会に燃えていたのには他に理由がありました。それは自分がディベートにのめり込むきっかけとなったのがこの大会だったからです。

 

2012年の梅子のGFなんですけど、このラウンドもう好きすぎてやばいです。YouTubeにあがっているので興味ある方には是非見ていただきたい。もともとディベートは好きだったんですけど、この動画見てから完全に取り組む姿勢が変わりました。がばおぽどっちもすごくて今でも自分にとってバイブル的な動画になってます。中でも自分が惹かれたのがUTの平澤さんで、もう革命でしたね。英語の発音も、スピーチの内容も、話し方も全部めちゃかっこよくて、「自分もこんくらいうまいディベーターになりてー」って思ってます。もちろんそれ以外の3人もめちゃくちゃかっこよくて、とりあえずこの動画を見たことが理由で、自分の梅子に対する意気込みは半端なかったです!(ちなみに九州カップのとき平澤さんにジャッジしてもらったんですけど、テンション上がりすぎて大事なこと言い忘れたので4位でした。笑)

 

そんなわけでいっぱい頑張りました。さっきも書きましたが、梅子はチームキャプがあるので、ブレイク云々の前にまず九大の中で出場権を獲得しなくてはならなかったし、もし出ることができたとしても相手チームはそれぞれの大学のツートップ。「今のままではブレイクなんて夢のまた夢・・・!」って感じだったので。

 

まぁそんなこんなでなんとか出れることになりました。いえい。

ペアは角田くんに決定。彼は英語もスピーチもめちゃ上手いので心強い反面、足引っ張らないか不安で仕方なかったです。プレパのときも自分がバーって話す感じだったんですけど、実は「何言ってんだこいつ?」みたいなこと思われてないかとかずっと考えてました笑

ちなみに角田くんとは銀杏杯にも一緒に出た仲です。銀杏ではブレイクできなかったので次こそリベンジ!的なノリでした。

ペアが決まってからは、これでもか!というくらいに角田くんを引っ張り回してしまいました。ちょいちょい迷惑じゃないかなー。とも思いましたが、やっぱりどうしてもいい結果を残したかったので「大会終わったら土下座か靴舐めでもすればいいや。」って考えて練習に誘いまくりました。

一応一人でも結構練習してたんですけど、やっぱこのゲームの性質上ペアでの練習はすごくよかったです。プレパがどんどんよくなってく感じがしたし、当たり前ですが複数人でやったときの方が反省点や気づけること、学べることが多かったので。

こんな感じで大会前の1ヶ月弱くらいはディベートばっかしてた気がします。他にもいろいろやらなきゃいけないことはあったんですけど、自分はあまり要領がいい子ではないので「梅子まではディベート!終わったらその他!」って割り切ってました。おかげで今その他が大変です笑 

 

こんな感じであっという間に大会当日。こわいこわい。

まぁ多少緊張はしてたのものの、ほんとは結構ワクワクしてました。ブレイクしてもおかしくないくらいの練習はしたつもりだったので。

早速結果から言いますと・・・・・

 

 

ブレイクできませんでしたー!しかも初戦から2連敗しちゃったので最短ルートでブレイク失敗だドン!! です・・・。

 

ここまで読んでくれた方は「えっ、こんだけ書いといてダメだったのかよ!」とか思ってるかもしれませんね。そうです、ダメでした。自分が一番びっくりです。最終的に2勝2敗だったので全然アンビリーバボーな結果ではないですけど。

とりあえず各ラウンドについて簡単に述べたいと思います。

キーワードは「ま!?」です。みなさんご存知かと思いますがこれは「まじで!?」の略で、マイブームです。最近周りで使ってくれる友人が増えてきて少しうれしかったり、ラジバンダリ。・・・どうでもいいですね。

 

R1

motion: THW introduce grade retention in compulsory education.(サイドはoppです)

まずこのラウンドでびっくりなのが、対戦相手が九大だったことです。2チームしかいないはずなのに笑 これはもう「ま!?」ってなりましたね。わざわざ東京まで来たのに部内練習させんなよって感じでした。しかも相手はすごく相性悪くて、梅子の練習期間で負けた試合の相手はほとんどこのチームでした。

で、負けました。このラウンドはスピーチが思ったようにできなくて、試合終わってから「こりゃ、負けたかなー」って思ってました。RFDもフィードバックも「そうなんです、それができなかったんです。」って感じで聞いてました。

ちなみにこのラウンドのジャッジがUTの溝上さんで、負けをつけられたものの有名人にジャッジしてもらえたことが素直にうれしかったです笑

平澤さんとかこの話から気付いた方もいると思いますが、そうです自分ミーハーなんです。

 

 

R2

motion: As a form of welfare for the poor, TH prefers providing services (such as, but not limited to food stamp, job training) to cash.(サイドはoppです)

今回は相手もそんなに強くなくて(失礼)、やるべきことできた感じがしてたので正直勝ったかなーって思ってました。でもその余裕も束の間。結果出るのが異様に遅かったので不安になってきました。だいたいこういうときは予想と違う結果になってる気がします。負けを確信したのはジャッジの第一声です。「このラウンドではpoor peoplepoorから抜け出させるっていうゴールがconsensusになってたと思ったんですけどー、・・・」。

「・・・まっ!?」

泣きそうになりましたね。自分たちは「poorにチャンスを与えるだけで、強制的に抜け出させるのはあかん。そしてそのチャンスは現金であるべき」みたいなスタンスで話をしたんですけど、伝わってなかったみたいです。RFDでは、スタンスと話していることが繋がってないみたいなこと言われていたんですけど、「そりゃあ繋がらんでしょう、スタンスそうじゃないんだから」って感じで聞いていました。

ていうかこの時点でブレイクできないことが確定したんでちょっとした放心状態になってました。このあと一人で外に出てサッカー部かなんかの練習風景を眺めてました笑 ちょっと泣きそうになりながら「あの練習の日々は無駄だったのかなー」とか「あんだけ頑張ってもブレイクできないならもうディベートやめよっかなー」とか考えてた気がします。

ただこの後最大級の「ま!?」が到来して、死者蘇生します。おそらく心臓マッサージに匹敵するほどの衝撃があったのでしょう。

 

 

R3

motion: THW never negotiate with terrorists. (サイドはgovです)

教室に戻りさっきのラウンドについてブツブツ言っているとマッチアップが出されました。対戦相手は津田塾で「2連敗したのに津田塾かよ。3連敗したらおれ泣くよ?」と思いながらジャッジのとこに目をやると・・・「Fumiko Hirasawa

「・・・・・・んまっ!!??」

びっくりですね。ここまでちゃんと読んでくれた方にはどんくらいびっくりなことかわかっていただけると思います。ちょっと前までパートナーと「ファーストとセカンド交換する?」とか「もうラウンド荒らすか笑」とか話してたんですけど、一気にやる気復活です!

自分はPMだったのでもう話しまくりました。プレパの段階でneverに注目しなきゃいけないと思ったので、とりあえずなんで一回でもやったらいけないのかを繰り返しいろんな例を出しながら話しました。あと相手が「命に優先順位をつけることはできない」とか言ってきたのを、逆手に取って反論できたのも我ながらファインプレーだったと思います。相手は普通に強くて2連敗した自分たちの相手としてどうなんだとか思いましたが、ラウンド終了後は正直自信ありでした。

結果待ってる間は津田塾の人と平澤さんトークで盛り上がってました笑 九大では自分が一方的に話すだけなんですけど、そのときは相手も結構熱弁しててすごく楽しかったです。津田塾ありがとう、いい薬です。

結果は勝ちでした。いえい! PMPMRともに平澤さんから直々にお褒めのお言葉いただきつかまつったのでものすごくうれしかったで候。フィードバックのときに「九州カップのときよりすごく成長しているなと思いました」的なこと言われて、「あの練習は無駄じゃなかったんだ!!ぱぁー!」ってなりました。とりあえず梅子出場が自分にとって有意義なものになったのはこの瞬間だと思います。

そして今更だけど、祝!初勝利!!

 

 

R4

motion: THW allow strikes by those working in essential state services.(サイドはgovです)

果たしてこのモーション何回やっただろうか。

これに関しては練習と大会で一回ずつやった上に、自分でもそれなりに調べてたので、がぼおぽどっちでも勝てる自信がありました。もうブレイクできないことが確定していたこともあり気楽な感じで臨みました。

今回のま!?ポイントはラウンド中に起こりました。相手が総理大臣がストライキしたらやばい!みたいな話をしてきたのです。まぁそこはパートナーの角田くんがPOIとスピーチであざやかにデストロイしてくれました。いよっ!日本一!

ラウンドを通して言うべきことは言えたと思うので満足です。結果は勝ちです。

 

 

今回の大会では本当にいろいろ学んだ気がします。常套句ではなく。先輩がいつも言っている「ジャッジには自分が思ってることの半分も伝わらない」とか「運にも勝つ」みたいなことを実感できたのもすごくいい経験でした。

自分的にディベートは割と運要素強いゲームだと思います。特に1年生大会とかだと。サイドが逆だったら、ジャッジが別の人だったら、比較の基準が違ったらetc… でもやっぱりそんな中でも安定して勝てる力をつけていきたいと思いました。どんなモーションでも、どっちのサイドでも言うべきことを的確に捉え、そしてどんなジャッジにでも伝わるような、どの基準で比べられても勝てるようなスピーチをする。すごく難しいことですが、これからも自分なりに研究を重ねて、そういうディベートを追求していこうと思います。

R2に関しても、大会直後はジャッジに対してめっちゃ文句言ってたんですけど、落ち着いて考えると別に自分たちがそんなにいいスピーチしたわけでもないし、結局はジャッジに考えを伝えきれなかった自分たちの責任だなぁと反省しています。悪態ついて本当に申し訳なかったです。

あと、ディベートでも他のスポーツとかと同様に「練習ではできていたことが大会だとできなくなる現象」が起こることは自分的には新発見(今まであんまり大会に向けてガチ練習とかしなかったので笑)だったので、これからは大会慣れみたいなことも意識して、できるだけ多くの大会に出たいと思います。

 

ブレイクできなかったことは今でも死ぬほど悔しいですが、こんな感じで学んだことも沢山あるので梅子に出ることができてよかったと思います。

津田塾大学を始めとする運営の方々やジャッジの皆さん、本当にありがとうございました!!

 

 

2日目ですが、本当は角田くんと1日中靖国神社に行く予定だったんですけど、どうしても大会が気になるので一人でQFまで見てきました(SFGFYouTubeにあがるから)。さすがブレイクラウンド、やっぱりハイレベル。自分たちがブレイクできなかったのもまぁ当然かなーっていう感じでした。

一回九州カップで戦ったことあるKDSのさえちゃん(勝手にちゃん呼びして申し訳ない)のラウンドを見ましたが予想以上に強くなっててびっくり。あと「このチームはさえちゃんがグイグイ引っ張んてんのかなー」とか思って見に行ったのにペアの人もめちゃ上手でさらにびっくり。やっぱりディベートはチームの力が大事なんだなぁとしみじみ感じました。そして自分の下手さを再認識して軽く凹みました。もっと練習します・・・。

 

 

ラウンド以外についてですが、先述したように自分はすごくミーハーなので会場はちょっとしたディ◯ニーランドか芸能界みたいな感じがしてすごくドキドキでした。「あー!ミッキー(みっきー先輩ではありません。ネズミの方です。)だー!」ノリで「あー!戸塚さんだー!」みたいな。

ICUのひとみたかいさんとさわたけはらさんが並んで歩いているのを見たときはビビりましたね。「おいおい梅子のGFコンビじゃん・・・」的な。まぁこのときR2の直後だったので実は嫉妬の気持ちでいっぱいだったんですけど笑

他にも倉内さんやら鍋島さんやら動画で見たことある有名人がいっぱいいて感動の嵐でした。次の目標は新倉さんだ!!

 

 

あとこれは完全に余談ですが、この前ロシア語の授業中ボーっとしてたらふと浮かんだことがあるので書きたいと思います。

梅子って他の大会に比べてGFの女子率高い気がします。自分が大好きな2012年は半分なのでまぁそこまでではありませんが、去年は3/4が女子で、今年に関しては女子率100%

なんか津田梅子さんが頑張ってんのかなーとか思ったりしました笑

そんで2012年に関しては戸塚さんとかがナイスガイだったから梅子さんはご贔屓した、的な。なんつって。

ということでこれからはもっとディベートの力と男を磨きたいと思います。

正直梅子終わってからディベートやる気なくしてたんですけど、このブログ書いてたらやる気再燃してきました。待ってろGF(GF = Grand Final & Girl Friend)

 

ということで拙い文章でしたが、最後まで読んでいただいた方は本当にありがとうございます。

 

 

あと最後にQUの皆さんに!

多くの先輩方にたくさん迷惑かけた気がしますが、何度も練習に付き合っていただいて本当にありがとうございました!1年生のみんなも!

そして何より角田くん、一緒に大会出てくれてありがとう!練習、本番ともにいっぱい迷惑かけちゃったけど、すごく楽しかったよん。またいつか一緒に大会出てくれたら嬉しいなぁ。そしたら次こそブレイク、からのチャンピオンだー!

 

まっち。

 

 

 

BP Novice 2015 関西予選を終えて

皆さんお久しぶりです。前回若葉杯のときに感想を書かせて頂いた工学部一年内野です。今回は大阪市立大学にて開催されたBP novice2015 関西予選に参加してきました!

チームは以下の通り

QUA 鹿庭くん(1年)・大坪さん(2年)

QUB 内野(1年)・みっきーさん(2年)

今回の大会はBP Styleという形式で行われるディベートでした。計4ラウンドで合計8点を稼げばブレイクの可能性濃厚という大会です。自分は部内でも最も実績ある先輩の方のうちの一人とペアを組ませて頂いているので、一年生と組んでいる時とは違い、足を引っ張ったらいけないという緊張もありましたがなんとか頑張りました。では1ラウンド目から。

 

ラウンド1

THBT companies do not have the right to prohibit their employees from engaging in a romantic relationships.

いきなりOG。実はこのモーションでは自分たちが若干勘違いしていたようで、narrow caseで話していたようなんですが、いかんせん相手からのclarificationを取らずに突貫していたら相手があきらめてしまい、そのままディベートが進むということになってしまっていた模様。笑   終わってから気付いたのである意味セーフ(?)でしたが、結果は2位。CGに一位をもっていかれたものの、まずまずの出だし。

 

ラウンド2

TH supports the right of athletes to make political expressions in international sports events.

このラウンドではCO。Nagoyaという顔見知りのペアをOGに迎えつつ、international sports eventというuniquenessに気をつけつつextensionを立てました。結果はまたしても2位。悪くはない結果ですが、できれば一位を取りたかったというのが本音。負けたのがNagoyaだったのがせめてもの慰み。次に期待。

 

ラウンド3

THBT developing countries should ban members of political dynasties from standing for elected office.

これは中々難しいmotionでした。しかも周りのチームも中々の強敵でした。ポジションはまたしてもCO。まずどういうcontextで話せばいいのかを堅実に決めるのに少々時間を取られ、さらにextensionを立てないといけないのでかなり難しい立ち回りをしなければいけませんでした。結果は3位。ブレイクの最低ラインに達するのに首の皮一枚つながったという状況。

 

ラウンド4

THW allow deaf couples to use medical technology to ensure they have deaf offspring.

これはQU両チームが歓喜したことでしょう。なぜなら井上杯4thStage2ラウンドでやったmotionと酷似していたからですね。笑 我々QUBのポジションはOOClosingextensionを取られないように予めCOが言いそうなことをミッキーさん(2nd speaker)に潰してもらうというcontext知っている利をフル活用しつつ一位を狙いにいきました。しかし結果はまたしても2位。一位を取れなかった理由としては「これがchoiceを与えるだけであるということにuniqueな話がOOからは出てこなかった」とのこと。高度なミスでは無いので自分で気付けなかったことは猛省します。

 

 

総合成績としては、QUAQUBともに7点でブレイクに届きませんでした><

残念ではありますが、得たものも多かった大会でした。まず先輩と組んで緊張するということを克服して、自分の言いたいことをdebate中に言えるようになったりだとか、学外で出る初めてのBP大会だったので雰囲気を掴めたりだとか、周りの強敵達にあまり怯まなくなったりだとか・・・・etc。今回得た事を次に出る大会で活かしていければいいな、と思います。そして来年のnoviceやその他の大会でリベンジしたいと思いました。

 

あと帰りに食べた串カツと関空のラウンジのオニオンスープ非常に美味しかったです。おすすめです。