今回は前回に引き続きQDOについてのブログです。大会の運営を取り仕切ってくださった姫野先輩からの寄稿となっております。前回同様メッセージに満ちていますのでぜひ読んでください。

 

 

 

三年の姫野です。昨夏8月に開催されたKyushu Debate Open 2019(以下QDO)という大会で実行委員会(以下コミ)最高責任者である実行委員長(Tournament Director、以下TD)を務めました。なぜ大会開催後3ヶ月も経った現在にブログを書いているのか。それは書くことを怠っていたためです。全面的に私の責任です。本当にすみません。にもかかわらず、まとまりのない思いを綴っております。失礼します。そしてこれはQUDSメンバーに向けたメッセージであり、対象でない方々には何の価値も生めない可能性が高いです。ご了承ください。

 

では中身に入ります。全面にわたってQDOの価値、そしてそれにコミとして携わることの価値を語ります。まずは概要を。QDOは九州地方で開催される最大規模の大会のことです。そしてその大会の運営は他の日本で開催される大会と同じようにコミと呼ばれる人々によって運営されます。そのメンバーのほとんどは九州大学の人間です。またそうでなくても、ディベーターなら遠征費ほぼ無料で世界レベルのディベートに参加できます。大会としては2014年から毎年開催されています(先の投稿のHungさんが素晴らしい概要を書いてくださっているのでよく読んでほしいです)。

 

目次

☆私は少なくともQDOに価値を感じている

☆QDOって客観的に見ても素晴らしいと思う

☆コミをしてみませんか

 

☆私は少なくともQDOに価値を感じている

個人的なQDOに対する思いは当初浅はかなものでした。「参加費高い😭」この一言です。参加することはおろかどんな大会なのかも知らないフレッシュマンでした。しかし某先輩により「QDOに参加することは1年生の義務です。」という発言により出場が決定したわけです(この言葉がなければ参加してなかったので発言の問題性の指摘は今回控えていただきたいという願望)。参加したときは日本のthe有名みたいなディベーターとか海外のディベーターとかとにかく私にとってはレベルが高すぎたことを覚えています。成績も下から2番目?確かそんな感じで絶望の感情でした。そんなときにスーツ姿で走り回る先輩方の姿を見ました。しかも忙しいのに他の大会と同じように落ち込んでいる後輩を励ましてくれました。ああこのコミュニティの先輩は本当にすごいし尊敬できるなと実感したⅠ年目でした。

2年目、その姿を追う形でVTD(副実行委員長)になりました。わからんわみたいなことがたくさんあったので、この年TDを務めた同期の高木くんは本当にすごいと思います。この年の私の主な仕事はクラウドファンディングでした。目標金額50万円で、当時スポンサー係だった北田さんと、京都大学OBの横山さんに支えていただきながら、仕事を進めました。QDOをディベーターでない人にも知ってもらえる機会にはなったと感じていますし、何より資金確保のためにありとあらゆるコネクションに交渉したのもいい思い出です。50万円なんて獲得できるのだろうかと懸念していたのは事実でしたが、達成できたときはうれしさよりも安心感でした。責任ある仕事には必ずリスクが伴い、それを抱えることに対してのプレッシャーを経験しました。

3年目、紆余曲折(今回は省略)あってTDになりました。幸運にも、これまでサポートいただいている東京大学OBの加藤さんとSolbridgeのJoshuaさんにCo-CA(審査員長)を快諾していただきました。また、今年最もよかったといっても過言ではないのは、九州大学所属のHungさんが同じくCo-CAになってくださったことです。大会前後のAdjudication Core(AC)のケア、大会中のACとコミの架け橋的役割を果たしてくださりました。Hungさんのおかげで、スムーズな大会が実行できました(このあたりもHungさんのブログ読んでください迫真)。当日もすべての方々のあたたかいご支援(いろいろ感謝したい方面が多くて今回はこの表現でお許しください)で、大会は無事に終了したのです。

ここまで読んだQUDSの皆様の中には、「なんだよこのエッセイ。」って思うかもしれません。要はここで伝えたいのは、3年生でえらそうにしている姫野も意外にQDOに対して前向きでないときもあるということです。海外大会という名前だけでとりあえず敬遠されたり、運営って大変そうって思われたりするのですが、私も最初はそう思っていたということです。また、この大会に携わることで得られる達成感も自分次第ということを伝えたいです。2年目はクラウドファンディング、3年目はTDとして携わることで何かしらの自身と経験を手に入れることができます。これをすっごく具体的ベネフィットとして述べるならば就活で役に立ちます。私自身は、就活の仕組みを知る前にQDOに携わりましたが、就活戦争を勝ち抜くには学生時代に力を入れて取り組んだこと、いわゆる「ガクチカ」が大変重要になってきます(少なくとも私はそう思う)。ですので、学生時代ただQUDSに所属するより、ディベーターとして実績を残すことやコミとして大会に携わることは、実際に自分の経験値としても将来への貯金としてもいいということです。理由はなんにせよ、たくさんのディベート関係の方々、英語に関わる活動をしている方々、協賛してくださる方々が九州に、九州大学に来てくださるという機会に、ホスト側として回ってみることは私にとっては価値あることだということを再度伝えたいです。

 

 

☆QDOってすごい大会

 これまでは個人的な思いを述べましたので、もう少し普遍的に(客観的にはできなかった)どうしてQDOが価値あるものなのかを語ります。

①日本で一番歴史あるBPの国際大会

 まず、日本で毎年開催されている国際大会の数自体片手で数えられるほどのものです。にもかかわらず、これを九州で開催できているということは勝手ながら偉業だと思います。なぜなら、ディベートに関わっている人口の格差は関東関西に比べれば顕著で、大会を開催するためのコミメンバーも集めるのは毎年必死にやってます。しかし、QUDSやQ.E.S.Sのメンバーで貢献してくださる方々が毎年一定数集まっているからこそ、この大会は開催できているのです。そして、忘れてはならないのは自分たちの力だけではこの大会は成立しないというところです。顧問である井上先生や、継続的に支援してくださる加藤さんやJoshuaさんがいるから大会が開催できるのです。こうしてBPの国際大会を九州で開催できているのです。これを続けることで、九州のディベートに対する熱意や思いというのは伝わっているのかなと思います。

 また、一般的に考えても、九州大学に外国からディベート参加者が来るってこと自体あまりないことなのかなと思います。過去や今年もですが、「有名すぎい」みたいなディベート関係者が福岡に来てくれるのです。今年はレクチャーもしてくださいました。地域格差を嘆く前にQDOのすごさを考えてみてほしいなと思います(再喝: QUDSメンバーに向けてのメッセージです)。

②公的機関から認められている大会

 QDOは外務省、文部科学省、福岡県、福岡市、福岡県教育委員会、福岡市教育委員会、九州大学(順不同)からの後援名義を獲得しています。大会を無事に運営しきることはもちろんのこと、それがこの後援に見合うような大会を開催するということが求められているのだと私は解釈しています。そしてQDOを通して、何かしら学びになることがあるのかなと思っています。まず、後援名義を獲得すること、そしてそれを続けることに対して価値をもってくださり、協賛してくださる企業や、機関も増えてきました。公的機関の後援の数と、協賛していただいている機関の数は、日本国内でもトップクラスではないかと思います。

 

 ほかにもたくさんの魅力を持っているQDOですが無限に文章が続きそうなので割愛します。

 

 

☆コミをしてみませんか

 ここまで根気よく読み、ディベートコミュニティにコミットしているQUDSならば、「来年は何かしら関わろうかな~」と思っていてくれていると信じています。それでも、何かしらの懸念や不安がある、疑問点があるなどあれば、気軽に聞いてください。なんでも答えます。今年も実現することはできませんでしたが、QUDSメンバーのコミor ディベーターor ジャッジでのフルコミットを来年こそは実現することが個人的な来年の目標です。今後のQUDSの明るい未来のためにも、QDOを頑張って続けたいな、と思っています。

 

 これまでQDOに関わってくださった皆様に多大なる感謝をこめて、このブログを終えます。ぐずぐずな文章になってしまい本当にすみません。がんばった、がんばっているってことだけでも伝わってればうれしいです。

 

 

 

素晴らしい文章を書いていただき、ありがとうございました!

姫野先輩ご自身がそうであったように、QDOには様々な関わり方があります。皆さんもぜひ来年以降のQDOに何らかの形で関わってください!