久々の更新となりました!

年末年始ケープタウンで行われたワールズについてです☺

 

4年生の近藤(まっち)さんに書いていただきました。

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時間が経って冷静にワールズについて振り返る気持ちになったので今更ではありますがブログを書かせてもらいました.

始終自分の個人的な感想が述べられているだけで, 特に学びが得られるような内容ではないので悪しからず.

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<WUDC2019>

結果を求め続けたからこそ得られたものは大きく, ノリで出場した去年とは比べ物にならないほどに今年のワールズは良い経験になったのは事実です. ただやはり, このワールズは4年間の集大成と定めた大会で, 今後は今回以上に勝ちに拘ることはないと思っていたのでその大会で何の結果も得られなかったことが, まぁ何というか寂しいです.

 

正直に白状すると今年は「EFLブレイクはいけるのでは」という自信, というよりは期待のようなものがありました. ただ何がそうさせていたのかを考えてみると, それは最近の大会の結果であって, 自分の実力そのものではありませんでした. 自分はいまだに直感ベースのプレパをするし, リスニング能力も低いし, 情報処理スピードも遅いしで, 純粋な実力に鑑みれば今回ブレイクを逃したのは当然の結果だと言えます. 要は最近調子がいいからというだけで, 自分が下手であるという事実を忘れて「ワールズも行けるっしょ」などと楽観的になっていただけでした.

China BP以降幾つかの大会で結果を残してきて, その度に多くの素晴らしいディベーターと関わることができて, これまでにない程充実したディベート人生を過ごすことができました. ただ同時に, 実力と結果の乖離や, 周囲との能力差に苦しむ時期でもあり, 自分の印象としては寧ろワールズではその化けの皮が剥がれて正当な評価を受けることができたという感じです. どうせならもうちょい化けの皮被らせといてくれよって感じではありますが.

実のところ今大会にそれほどの悔いはありません. ワールズに向けた準備では自分にできることは全てやったし, 大会中も著しくパフォーマンスが悪いということもありませんでした. 自分の最大限をぶつけることができたのは一つ喜ぶべきことかもしれません. 逆にできるだけのことをやったのに全く歯が立たなかったという事実には心底落胆しましたが.

 

ただ今となってみればそこまで気にすることでも無いのかも, とも思います.

最初に述べたように結果を求めたことで得られたものは間違いなく存在するし, それらは実際に結果が出なかったからといって無意味になるようなものではありません. 逆に結果自体から得られるものは案外そこまで重要ではないのかもしれません. もちろん結果が出たときの高揚感は何事にも変え難いですが, 達成感や周りからの称賛などは意外と1回の結果そのものではなく努力のプロセスや長期的なディベートキャリアに依存しているように思えます.

有元さんが努力の鬼であること, 栗原くんがEFLとは思えないほど上手であること, 馬場くん布施くんがEFLチャンピオンに相応しい実力者であること. 逆にぼくらにはワールズの舞台で活躍できるほどの実力が伴っていないこと. 全部わかっていたことだと思います. もし今回の結果が多少変わっていたとしてもこうした認識に大きな変化を与えたとは思えないし, 自身が感じる達成感でさえも一時的な差はあれど努力せずに出たマグレの結果であればそこまで嬉しくなれないし, 逆に結果が出ずとも真摯に努力したのであればそれを受け入れることができるはずだと思ってます. 半分は自分への慰めでもありますが.

何が言いたいかというと, 結果を求めて努力することはすんごい大事だけど, それが報われなくてもあまり気に病まなくて良いのではってことです. 結果は自分の現在地を可視化してくれてるように思えるけど, 良くも悪くも常に正当な指標として機能してるわけじゃないから一つひとつの結果に拘泥してもあまり意味はなくて. 常により高みを目指して継続的に積み重ねていくからこそディベーターとしても人としても成長していけるんだと思います. どっかの誰かみたいに「ワールズで一山当てその後は老害生活じゃ!」なんて言ってちゃダメなんですきっと.

 

 

- 何のためにディベートをしているのか

ディベートの先に何を求めるか, という問いはこの界隈ではたまに聞きます. これに対しては結局最後まで自分の中で明確かつ納得のいく答えは見つかりませんでした.

ただ一つだけ, 九州にいる身として自分はディベートを通して「環境の不利は克服できる」ということを, 自分自身にも言い聞かせてきたし, 周りにもそう思わせてやりたいと強く意識していました.

ディベートに環境は関係ないという主張をよく耳にしますが, あれは嘘です. ないわけがないです. ただ, その上で自分が言いたいのは, それでも環境の格差を克服して結果を残すことは不可能ではないということです.

ディベートの練習は一人でもできるし, 優秀な先輩が周りにいなくてもネットには素晴らしい資料や音源が腐るほど転がってます. いくら優秀な選手でも使える時間の全てをディベートに費やしてる人間なんて存在しないと思うので, 本気になれば日本/世界の誰よりも長い時間をディベートの練習に費やすことは無理じゃないはず. 受動的にできる練習の質は地方と関東関西で大きく異なるかもしれないけど, 結局は自分の意識次第でより高い質でより長い時間ディベートに関わることは不可能ではないのです.

 

今回は誠に遺憾ながら九州2チームがブレイク落ちして, 関東チームが全てブレイクしたことで, この座右の銘的な何かを体現することは叶いませんでした. でもそれは環境のせいではなくて単に自分がディベートに真摯に向き合うのが遅すぎたからだと思うし, 逆に今回ブレイクしたチームの話を聞いていると自分たちと比肩できないほどに努力をしていると痛感しました. おそらく自分が関東にいて, 彼らが九州に住んでいても結果は大して変わらなかったのだろうと思います.

九州の後輩を含め地方で頑張るディベーターには, 環境の不利に屈することなく, また無意味に不満を垂れるのではなく, それを克服する努力をして欲しいと思うしいつか関東関西・海外の有名ディベーターたちをぶっして欲しいです. もちろんそのための努力は楽ではないし, 経済的に厳しい部分もあるとは思うけど, その先で得られるものには十分に価値があると思います. 最後の最後まで完全に実現できなかった自分ですら意義深い経験を培うことができたから.

 

 

- 九大の後輩たちへ(恥ずかしいので他大の人は見ないor見て見ぬふりしてください.

ディベすす, ICUTも出るからまだブログ書く機会あるかもだけど, もうすぐ卒業だし今回ほど真面目にブログ書く機会もないと思ったので言いたいことを言っておきます.

まず中立的な視点から言いたいのは, 早めに部のスタンスを決めた方がいいってことです. 今の九大は部としてどういう方向で行くのかが中途半端すぎてほとんどの人がディベートを楽しめてない気がしてます. 競技としての側面に重きを置くのか, 英語を話す機会提供の場にするのか, それとも飲みサーにするのか. 別にどれでもいいと思うし色んな目的を持った人たちの共存を前提とするのは構わないんだけど, 少なくとも部としてはこういう方向で行く!っていうのを決めた方が最終的に多くの人が楽しめると思います. 結局今はそこが決まってないから, 異なるインセンティブを持つ人達の理想がぶつかり合って, 誰かが一人ですごく悩んでたり, 妥協してたり, 疎外感を感じたり, 仲間割れしたりしてるんだと思う. もしかしたら多少の犠牲を負うことになるかもしれないけど, 案外どの方向にいっても大丈夫な気はします. 今みたいにスタンスが曖昧で, 練習中どういう雰囲気でいればいいのかわからなかったり何か問題が起きる度に同じような対立が生まれたりしてる状態が一番問題だと思う.

 

こっからはおれのエゴが入りまくった話になるんだけど, やっぱり心のどっかでみんなにディベ基地になってほしいなーと思ってしまいます. 結局ね.

自分は(九州の基準だと)ディベ基地側の人間だと思うけど, 所々空白を作りながらも4年間ディベートに打ち込んできて本当に良かったと自信を持って言えます. 国内外を問わず優秀な人たちと話す機会を得てその度に自分の世界が広がったし, 英語力や論理性を育んだことでディベート以外の場でも人と話したり思いを伝えたりする時に質の高い会話ができるようになった. あとは純粋に大会でブレイクしたり, 他大の人と仲良く話したりするのは理屈抜きで楽しい. そして, それらの多くが結果を残そうと努力を積み重ねてきたからこそ得られたものだったと確信しています.

1年の時から同期と本を読み合わせたり, 音源聞きまくったり, 他大の人にメッセンジャーで質問したりしてたし, 大事な大会の前は辛かったけどリサーチも頑張った. 考えるよりは真似るタイプの人間だから学習方法のベースがそもそもディベートに向いてなくて非効率的な練習もしてきたと思うし, 最終的に満足な結果を残すことはできなかったけど, それでも大会に出る度に色んな経験をして沢山のことを学ぶことができた. 少しずつ声をかけてくれる人が増えていって本当に嬉しかった. 憧れのディベーターと試合をしたり, ラウンドについて話を聞かせてもらったりできてすごく興奮した. 自分のスピーチを褒めてくれた人, 価値を見出してDCAにしくれた人やチームに誘ってくれた人もいて, 今自分がいる世界は本気でディベートをしていない世界線よりも間違いなく充実しています. 勿論そこには自分を受け入れてくれたディベートコミュニティの優しくて素晴らしい方々の存在があったことは認識してるし, この人たちには感謝してます. ただ, 自分がもし受動的にダラダラとディベートをしていたら今のような関係を築くことができなかったのもきっと事実だと思います. その意味で今享受しているこの幸せはバカな自分がクソな環境ながら必死に頑張ってきたからこそ獲得できたものだと, 傲慢かもしれないけど, そう思っています.

おれはこのことを本当に本当に心の底から誇りに思っていて, この感覚は他の世界では味わえないものだと思ってるし, 更に言えば九大の皆にもこの喜びとか充実感とかを味わって欲しいなとも思ってます.

 

くそじじいみたいなことを言わせてもらうと, 今の九州は自分が入学した時とは比べ物にならないくらい良い環境にあります. フンモモ内野くんみたいに他大でも活躍できるレベルのディベーターが複数人いて, しかもそれぞれが違う強みを持ってる. みっきーさんも実績こそ3人には見劣りするけどモーションに対する視点は超まともだし一緒にプレパ練とかすると良い学びになるはず. この人たちの頑張り・活躍のお陰で九州に対する印象も少しずつ変わってきていて, その分他大の人をレクチャラーとして招いたりオンラインで質問したりっていうのがしやすくなってるだろうし, 部員数が増えたことで普段の練習でもできることの幅が広がってるはずです.

言いたいのは, ディベートを存分に楽しむための土台は整ってるし先輩たちが残してきた記録を超えるディベーターにだってなれるのに, どっかの妹みたいにいつまでも「さすが〇〇さんです」とか言ってる場合じゃないってことです.

他にもやりたいことがあるのかもしれないし, ゆるく続けたいならそれでもいいけど, 今みたいに実力者が揃ってて且つ他の地域から比較的ポジティブに認知されてる状況はこのままだとすぐに終わるし, 次いつ来るかもわかんないってことは認識しておいて欲しいです.

 

 

 

理由はまじでわからんけど泣きそうになってきたのでこの辺でやめときます.

色々書いたけどそれぞれのやり方でディベート楽しめばいいと思います.

おれにとってディベートは全てだったけど, 皆にとってもそうなるかは知らないから.

 

以上ディベートはいいぞおじさんからでした.

綺麗事を並べた気がしないでもないので最後に欲に塗れた心の叫びを書いて消えます.

 

 

ああああああああああああああああああああああああああああああああああ

紅白もコミケもCDJもガキ使も我慢するからもう一回ワールズ出してくれよ

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

 

ふぅ・・・

 

 

 

近藤

 

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<Participants>

QU A

Naoya Kondo Senran Tao

QU B

Kazuya Kiura Mizuki Kitada

 

綾部先生、提供ジャッジありがとうございました