今回はJapan BPのブログを4年生の内野さんに書いてもらいました!
このブログ、わたくし更新係の感想をひとことで言わせていただきます。”エモい”
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「そういえばディベート楽しかったわ」って思い出した話@Japan BP 2018
(Written in Japanese. My apology to those who prefer an English article. I’m way too EFL to express my emotions in English. エイゴムズカシイ)
みなさんお久しぶりです.九州大学4年の内野です.この度11/24-11/25に開催されたJapan BP 2018に同期の近藤(まっち)と「東筑高校A」として出場しSemi Finalまで進出しました.拙文ですがお付き合いください.
Disclaimer: ディベートの技術的な話は全くありません.というかできません.思いついたことをorganizeせずに書きなぐってます.マターダンプです.最初と最後の文章以外はラウンドの話なので,大会の感想が読みたい方は最初と最後だけ読んでください.
0. 出場経緯
大会2週間前くらいに僕に声がかかりました笑 経緯としてはもともとまっちのペアだったmomoがなんとDCAに選出されてしまい(congrats momo!)ピンチヒッター的に僕に出番が回ってきたようです.まっちはここ最近China BP 2018 GF/NEAO 2018 EFL GF進出とかいう僕が逆立ちしてもかなわないような実績を残していたので完全に僕はコバンザメですね.はい.しかも僕はここ1年近くディベートから距離をおいていたので,11ヶ月ぶりの大会出場という状態でした.
しかしそこはまっちのすごいところで,久々に組んだにも関わらずプレパ中にもこっちのニュアンスを120%くらい汲み取ってくれたりとか,ふざけるところはふざけたりとか,役立つマターを教えてくれたりとか,(プレパ中に有名ディベーターのものまねとか)してました.おかげで「ああそういえばディベートって楽しかったな」っていう単純なexcitementを思い出せました.
余談ですが,チーム名の「東筑高校A」というのは文字通り僕たちが福岡県立東筑高校出身だったのでこの名前になりました.高校のときは「チャットモンチーまじ最高卍」みたいな会話を一度だけした仲だったんですが,縁あって大学で同じディベート部に所属することになりました.若葉杯組んで以来2人制スタイルは凌霜杯2017しか組んでいなかったものの,やはり同じ環境で時間を過ごした人間だからなのか,はたまた根っこの思想が元来似ているからなのか,プレパがすごいスムーズな気がしました.これはまっちも同意らしい.嬉しい.
そんなこんなで大会当日へ.
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1. R1
Motion: THW pursue the replacement of human educator with AIs.
Rank: 1st(OG)
1位発進です.最近卒業研究でディープラーニングやってたのにジャッジ(レオマール)に「you guys were just lucky. You can’t say like “hey AI is such a perfect tool”」って言われたのは少しショックでしたが笑 自分よりレオマールのほうがAIに詳しい説ですね.
このモーションは個人的な思想に一致している部分が多かったので結構話しやすかったですね.特に日頃から日当たりの悪い研究室にブチ込まれて東京のキラキラ大学生になれなかった自分を憐れみながらルサンチマンをこじらせている身としては,生まれたコミュニティと地域や家庭の収入,親の持つsocial capitalによらず子供が高い水準の教育を受けられるなら多少無機質な教育になっても間違いなくそのほうがいいと思っているし,Oppのいう「emotional attachmentが大事」みたいな話も「いや俺の学校の教師にまともなemotional attachmentを構築できるやつほぼ居なかったぞ(過激派)」みたいな感じなのでGovで良かったです.
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2. R2
Motion: THB that popular media should focus on the internal conflict of sexual minorities rather than social discrimination.
Rank: 3rd (CG)
「耐え」
オーソリという猛獣の檻.F-22に竹槍で対抗する気分.そんなラウンドでした.
ちょっと話が脱線しますが,しかも完全にまっち関係ない個人的な話なんですが,2年前くらいにICUTに出たときにUTDSの某ディベーターと初めて対戦しました.その時の僕なんてAsianの「エ」の字も知らないようなヘッポコディベーターだったので当然完敗したのですが,その時の僕は相手の話がまっっっっっったく分からなかったのを覚えています.相手の話がわかんないから反論もできずGWで汗ダラダラかきながら自分でも意味不明なスピーチを7分間展開したのトラウマすぎる.
で,今回また同じ方と対戦したわけですが(相手はOG)今回は「読める…読めるぞ…!」みたいな感じで相手の話がわかったのでちょっと安心しました笑
まぁ実際はOGにExtensionがバリバリ取られていくのでかなり焦ってたわけですが.ある意味話がわからない時代のほうが幸せだったかも.某漫画のディ○に言わせれば「話がわかるだけに怖かろう」っていうアレ.
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3. R3
Motion: TH prefers a world where death is viewed positively
Rank: 3rd (CO)
近藤・内野「あぶねー…!!!!!」
ここで4位だとブレイク可能性がほぼ消失するっていうラウンドだったので首の皮一枚つながりました.僕ら2人とも正直,upperは行ったやろ(ハナホジみたいな雰囲気だったのでranking聞いたときの顔はアホ面だったと思います.
最近死生観についてよく考えるので,なんかタイムリーなMotionでしたね.別に希死念慮があるわけじゃないですが.Govで「死は希望」みたいな話をできれば面白そうだなーとぼんやり考えています.
予選の日の朝にまっちとantinatalism(反出生主義)の話をしてたんですが,まっちがantinatalismやばいじゃん!!だめだよ!!って言うので僕なりのantinatalismの解釈と良い点を述べたら「あーね.最高じゃん.」って簡単になびいたのは笑いましたね.自称コンサバは案外チョロい?()
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4.R4
Motion: THB that the moderation of content on social media should solely be based on the legality of the content as opposed to including the company’s individual community guidance.
Rank: 1st (OO)
まっちが覚醒してました.すごい(小並感) 彼いわく大会で時々出せるパフォーマンスらしく,この大事な場面でそれが出せるのはさすがというところ.
彼のCBPのブログを読んだんですが,なんか色々コンパリについてMomoに教えてもらったらしく,このR4でそれが炸裂したんだなという感じでした.僕もこれはスコア80越えだろとか思いましたが79だったらしい.80の壁は高い.
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5.QF
Motion: THB that billionaires who donate to morally questionable politicians are more reprehensible than politicians themselves.
Rank: 2nd (CO)
Quarter Finalです.このラウンドのGovベンチに僕が4連敗を喫している相手がいたので「またか………(絶望)(吐き気)(希死念慮)(過呼吸)」って感じだったんですがなんか棚ぼたで勝ってしまいました.びっくり.
僕はブレイクラウンドで勝ち進んだことがありませんでした.要はブレイクラウンドの結果発表のときに自分の大学の校章が「ほな,また…(スッ」って消えていくのしか見たことなかった身だったので,東筑高校のエンブレムが添えられた九大の校章がスクリーン上で残り続けるのを見るのは素晴らしいものがありました.「なるほど世のディベ○チと呼ばれる人たちはこの瞬間のためにディベートを続けているのか」と.
あとOWで “this debate sounds like chicken or egg which comes first?”っていうレトリックをイントロで話したんですが何故かオーディエンスにウケて困惑() イントロでウケを狙いに行くとだいたいスベるんですが,逆に大真面目にやってるときのほうがウケるの無情ですね.
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6. SF
Motion: TH opposes free movement in Africa.
Result: 敗退(OO)
モーションみた瞬間思わず「オワタ」って言ってしまいました.In my defenseですが,WUDCがアフリカであるのを踏まえてもアフリカ系のモーションが出るんだろうと思ったのでリサーチはしていました.ただ,今回のモーションで役立つ知識が入っていなかったので,要はリサーチ不足ですね.はい.
プレパ最初の5分はふたりとも「やばいよやばいよ(出川哲朗ボイス)」みたいな焦り具合でしたが,なんとかプレパはまとまりラウンドへ.EUのシェンゲン協定とかと絡めて話したんですが,ジャッジを説得するには至らず.残念.
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7. ラウンド以外の感想
a. Overall非常に楽しい大会でした.これを読んでるかは分かりませんが,今回の大会のコミッティーの方々の案や働きは素晴らしいものがあったと思います.ありがとうございます.特に海外ジャッジを呼んだのはディベーターのSatisfaction的にも大成功な気がします.ラウンド1からSFまでinsightfulなアドバイスをもらいまくったのでモチベが爆上がりでした.
b. あとやっぱり,ブレイクすると嬉しいですね.去年もJapanBPにデリさんと出させてもらったんですが,その時はreserveになってしまって.単純に僕の実力不足で足を引っ張ったんですが,その時のリベンジも果たせたのもあり喜びが大きかったです.
二日目見てるだけっていうの,面白くないじゃないですか.QFで負けるにしろ勝つにしろ,自分はその一喜一憂すらできないのか...みたいな感情が出てくるの嫌ですよね.SFまで残れて2日間ずっとディベートできて満足度高かったです.
c. ブレイクアナウンスメントのときに東筑高校の校章がQUのそれと一緒に出てたのは究極的に粋でクールなプレゼントだなと思いました.これはコミの人にめちゃくちゃ感謝したい.コミの人がチーム名に興味持って東筑高校のホームページ検索して校章の画像をDLしてきて,,,っていうプロセスが背後にあったと思うと嬉しくないですか?
なんでこれがすごく嬉しかったかって話を少し.
これは観測と個人的な意見がかなりミックスされているのですが,九州に限らず,遠方から来るディベーターって大会のときは常に疎外感を覚えちゃう気がします.別にこれは関東・関西etc...の人たちが悪いわけでは決して無いです.しかし,やっぱり大学が集合しててインカレ的な練習ができるとこの人たちは必然的に友達がいっぱいできる訳で.プレパ13分くらいして,手が震えるような緊張とともにラウンド部屋に入ったら自チーム以外の3チームが仲良く談笑してるのって普通にメンタルに来ません?しかも彼ら・彼女らに勝てない.もちろん僕が勝手に被害妄想してinternalizeしていると言われればそれは否めませんが,でもこういう意見少なくない気がします.
そういう訳なので,我々QUのディベーターというのは他地方の人に認知してもらえると非常に嬉しいです.例えば僕が紅葉杯でたときはめっちゃ緊張してたので名古屋のO村さんがすっごいフランクに話してくれたのは印象深かったです.
で,今回の「東筑高校の校章が入ってた件」っていうのはコミの方々が忙しい中僕たちを忘れずにいてくれたことの象徴のように思えて嬉しかったんですね.もちろんこれはここ最近のHungやMomoやまっちの活躍があってこそのものだとは理解していますが,こういうのがいっぱいあるといいなぁと思います.
d. あと今回いろんな人とまた話せて楽しかったです(小並感
e. ディベートの大会での栄養補給はバナナがベスト・プラクティスであることに気づいてしまいました.なんすかあの黄色い食べ物.超優秀.ラウンドの合間はずっとバナナをもしゃもしゃ食べてました.梅ちゃんに「内野さんバナナ何本食うんすか」って引かれるくらい食べました.二日間で14本くらい食べたかも.
まだ書ききれてないこといっぱいありますが,Japan BP振り返りはこの辺で終わろうと思います.
最後に,今回僕が出場するにあたって協力/応援してくれた方々・組んでくれたまっち・ジャッジで行った梅ちゃん・Amsersの二人,ありがとうございました.次も大会で会いましょう.ではまた.
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ブログ更新係はチャットモンチーエピソードが好きで、このお二方が組んで勝ち上がること、素敵エピソードが聞けたことなど総じてエモみを感じております。
先輩方大会お疲れ様でした!!
東筑高校A、Semi Finalistおめでとうございます(∩´∀`)∩
●Semi Finalist
東筑高校A (Soichiro Uchino, Naoya Kondo)
●DCA
Senran Tao
●Commiserations
Debater
Amsers (Khac Hung, joint)
Adjs
Haruka Umeda
↑東筑高校Aの方々とDCAのmomo様
↑大会側の粋な計らい☺
↑Semi Finalistの集い